養生マスカー

養生マスカーとは、養生シートとテープが一体になったエアコン洗浄の現場では欠かせないツールです。

ガムテープロールのようになっているマスカーを伸ばしてエアコンに接着させてシート部分を引き出すだけで作業効率がアップするので、スピードが求められる現場では、エアコンの形状に合わせたサイズの養生マスカーを必ず複数種類用意していただきたいと思います。

家庭用エアコン向けマスカー

家庭用のエアコンは、比較的、横に長いサイズが多く、かつ、それほど高い位置には設置されていないため、一般的に2100mm~2600mmのマスカーを用意すると良いでしょう。

概ね、このサイズのマスカーで事足りると思います。

一方で、悩みどころはクリアマスカーと養生マスカーのどちらを使うべきかという問題です。

クリアマスカーは養生マスカーと比べシート部分が透明になっており、周囲を見渡しやすい商品となっています。

答えとしては、クリアマスカーではなく、養生マスカーを使うことが一般的です。

というのも、例えば、業務用の天吊型、天カセタイプのエアコンなどの場合は、エアコンの周囲を囲い込むような形で養生する必要があり、エアコンの内部を見渡した状態で洗浄する必要があるため、マスカーも透明である必要があるのですが、家庭用の場合はその必要がないため、養生マスカーで十分・・・ということになるのです。

店舗や企業のエアコン洗浄向けマスカー

一方で、店舗や企業のエアコン洗浄の場合は、高い位置にエアコンが設置されていることが多く、家庭用とは異なり長めのサイズのマスカーが必要です。

サイズとしては、2600mm~3300mmがベストです。

なお、現場によっては、周囲を把握できる状況で洗浄作業を行う必要がある場合や、天カセや天吊り型のエアコンを洗浄しなければならない状況が発生しうるため、クリアマスカーも併せて用意しておくことをオススメします。

なお、店舗の場合は、周囲にお店の商品が置いてあったり、絶対にぬらしてはいけない機器類がある場合があります。場合によっては、これらの機器や商品を保護するための応急措置として大きめのマスカーを用意する方もいるようです。

当店では、本来の使い方とは異なるため、オススメはしませんが、現場の知恵として知っておくのもよいでしょう。


ホッパーとの組み合わせ

最後に豆知識として壁掛けホッパーとの組み合わせを行った場合についてアドバイスしたいと思います。

壁掛けホッパーには、550mmのマスカーを付属していますので、長い養生マスカーと組み合わせると裾が余ってしまい現場で切る必要が出るなど手間がかかってしまいます。

壁掛エアコンの洗浄で壁掛けホッパーと組み合わせる場合は、短めのマスカーを用意しておくことをオススメします。